当院では、一般的な内科・耳鼻咽喉科としての治療はもちろんですが、より高度な設備・技術力が求められる専門的な治療・日帰り手術にも対応しております。
内科で行う専門治療
禁煙外来
タバコをやめようと思っても、なかなか実行に移せなかったり、一度禁煙に成功したのにまた吸ってしまったりすることは、決して珍しいことではありません。その原因の一つとして挙げられるのが、タバコに含まれるニコチンの強い依存性です。ニコチンは、脳内でドーパミンという物質を分泌させ、快感を得られるため、喫煙を続ける動機となります。この快感に対する欲求が依存を引き起こし、自力で克服するのが困難な状態となってしまうのです。
そこで、禁煙外来では、タバコをやめたいと思っている方を対象に、専門的なサポートを提供しています。個々の健康状態や生活習慣に合わせたカウンセリングを通じて、精神的なサポートを行い、内服薬やニコチンパッチ、ニコチンガムを併用しながら禁煙を成功へと導きます。

睡眠時無呼吸症候群
睡眠時無呼吸症候群(SAS)は、睡眠中に繰り返し呼吸が止まる疾患です。これは、眠っている間に気道が閉塞し、呼吸が一時的に止まる状態を指します。医学的には、10秒以上続く呼吸停止を「無呼吸」と定義し、これが一晩の間に30回以上、もしくは1時間あたり5回以上発生すると、睡眠時無呼吸症候群と診断されます。自分では気づきにくいため、未治療の潜在患者が多いとされています。
睡眠中に何度も呼吸が止まると、眠りが浅くなり、日中の強い眠気や体のだるさを引き起こし、日常生活に支障をきたすことがあります。また、酸素不足によって心臓や脳、血管に負担がかかり、脳卒中や心筋梗塞、狭心症といった重篤な合併症を引き起こすリスクが高まります。そのほか、糖尿病や高血圧症などにも悪影響を及ぼすことが報告されています。
当院では、各種検査に基づき、患者さま一人ひとりに合った治療計画を立て、睡眠時無呼吸症候群の改善を目指します。

透析療法
腎臓の機能が大幅に低下し、さまざまな症状が現れると、生命維持が困難な状態となるため、透析治療を開始する必要があります。
腎臓の機能の低下は、糸球体濾過過量(GFR)という検査で評価されます。この検査では、腎臓内にある糸球体が1分間にどれだけの血液を濾過できるかを評価します。正常な腎臓では、1分間に約100mLの血液を濾過できますが、この量が1分間に10mL以下になると、尿毒症症状(吐き気・食欲不振・イライラ・痙攣・浮腫・貧血など)が現れます。
そのため、GFRを基準に透析が必要と判断された場合は、透析療法によって腎臓の機能を人工的に代替することで、余分な老廃物や水分が体内にたまることで起こり得る危険な症状を回避します。

耳鼻咽喉科で行う専門治療
内視鏡下副鼻腔手術
副鼻腔とは、鼻腔の周囲に位置する骨に囲まれた空洞で、左右に4つずつあります。これらは鼻腔と繋がっており、空気の通り道となっています。しかし、風邪や細菌感染が鼻腔に起こると炎症が副鼻腔にも広がり、副鼻腔炎を引き起こします。この状態では、鼻づまり、においを感じにくい、黄色く粘り気のある鼻水、頭の重さなどの症状が現れ、長期化すると慢性副鼻腔炎(ちくのう症)と診断されることがあります。
慢性副鼻腔炎では、副鼻腔内の粘膜が炎症で腫れ、鼻腔との空気の通り道が塞がれてしまいます。そこで、「内視鏡下副鼻腔手術」によって狭くなった空気の通り道を広げ、腫れた粘膜(ポリープ)を取り除き、鼻の自浄機能を回復させます。これにより、症状の改善を目指します。

補聴器外来
難聴の方が聞こえを改善するための手段として、現時点では手術を除けば補聴器のみです。しかし、多くの方が補聴器を購入しても「思うように聞こえない」と感じ、使わなくなってしまうことがよくあります。メガネはかければすぐに視力が改善されますが、補聴器はそう簡単にはいきません。装着しただけで劇的に聞こえるわけではなく、慣れと使いこなしが重要なのです。
当院の補聴器外来では、患者様が補聴器をしっかりと活用し、日常生活での聞こえの改善に役立てられるようサポートを行っています。

花粉症の治療(ゾレア)
ゾレア®は、アレルギー反応の原因となるIgEという物質を標的にした抗体製剤です。この薬は、IgEをブロックすることで、アレルギーの症状を和らげる分子標的薬の一種です。
ゾレア®は2009年に気管支喘息の治療薬として、そして2017年には慢性蕁麻疹の治療薬として日本で承認され、さらに2020年からはスギ花粉症にも保険適用されるようになりました。特に、従来の治療が効きにくい重症のスギ花粉症患者にとって、有効な治療法となっています。
※ゾレアの使用により、めまいや疲労、眠気を誘発する可能性がありますので、ゾレア投与後の注意に関しては、担当医師・看護師の指導に従ってください。
